松本で開催中の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本(SKF)」改め、今年から「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」に行きました。
とはいえ、チケットはそうそう簡単には取れませんので、「CD・LPコンサート」という無料のイベントに参加しました。
(↑写真)みんなでスピーカーに向かって同じ曲を聴く、というのはなかなか面白い体験です
無料とはいえ、サイトウキネンの録音も行っている新忠篤(あたらしただあつ)さんが、自ら録音した音源などから、ちょっと凄いオーディオシステムで演奏(再生)してくれる、非常に貴重なイベントです。
(↑写真)ホーンスピーカーには、各ドライバー用に励磁用電源が接続されている、右手奥が新(あたらし)さん、かつてフィリップスクラシック社の副社長で、クラシックの録音に精通している凄い方。
去年は、新さん自らのWestern Electricのヴィンテージスピーカーシステムで演奏してくれたが、今年はGIPという山形のメーカーの最新スピーカーシステムを使って再生。最新といっても励磁型のドライバーにホーンのスピーカーシステム、アンプは勿論真空管(WE300B)なので、50年以上前に主流の方式である。
(↑写真)なんと途中から、小沢征爾さんご本人が登場 ! 後ろのほうの席で聴いておられました
今日のCD・LP演奏会は、昨年のフェスティバルの演奏からCD化された音源(ベルリオーズの幻想交響曲)と、今年のフェスティバルでつい数日前に録音されたいくつかの音源(サイトウキネン&アルゲリッチも)から
いずれもCDをソースに、新さんお手製の真空管のプリアンプ、パワーアアンプを通して、GIPのホーンスピーカーを鳴らす。柔らかいのにダイナミック、低音に独特の響き感のある滋味に溢れた音で、以下の演奏を聴かせていただきました。
今回のセイジ・オザワ松本フェスティバルの演奏から、つまりホヤホヤの録音です。
1、コープランド:市民のためのファンファーレ
/8月30日、ふれあいコンサートII、ハーモニーホール
2、シュワントナー:ソロ・マリンバのためのヴェロシティーズ、マリンバ:竹島 悟史
/8月23日、ふれあいコンサートI、ハーモニーホール
3、マーラー:交響曲 第5番 第一楽章 嬰ハ短調
/サイトウ・キネン・オーケストラ、指揮:ファビオ・ルイージ
/8月28日、オーケストラコンサートA、キッセイ文化ホール
4、ベートーヴェン:合唱幻想曲
/サイトウ・キネン・オーケストラ、指揮:小沢征爾、ピアノ:マルタ・アルゲリッチ /9月1日、マエストロ・オザワ80歳バースデー・コンサート、キッセイ文化ホール
昨年のサイトウキネンの演奏がCDで発売されます、、その発売直前のCDから
5、ベルリオーズ:幻想交響曲
/サイトウ・キネン・オーケストラ、指揮:小沢征爾
/2014年8月、サイトウ・キネン・フェスティバル、キッセイ文化ホール
結局、休憩をはさんで4時間弱とたっぷり楽しませていただきました。
と、ロビーに出ると凄い人!
今年のフェスのメインイベント、小澤さん指揮の「ベートーヴェン:交響曲 第2番」があるのです!!
ということはさっきの小澤さんは、本番前のひとときだったのですね。
(↑写真)ロビーは、シニアを中心とするクラッシックファンの熱気が!! CDの販売は勿論、紅茶やクッキーやTシャツなど、セイジ・オザワ・フェスグッズを求めるおばちゃまたちでいっぱいです。
私はといえば、今日聴かせていただいた、昨年のサイトウ・キネンの「ベルリオーズ:幻想交響曲」のCDと、おばちゃまにつられて、どうでもよい物を購入してしまいました
(↑写真)昨年の小沢征爾サイトウキネンの「ベルリオーズ、幻想交響曲」。このCDは、新レーベル「SEIJI OZAWA RECORDINGS」の第一弾で、会場で初お目見えとの事。 MHaudioのスピーカー「WAON」、超小型アンプ「DA-1」と記念撮影してみました。
ちょうど今、小沢征爾さんと村上春樹さんの対談集を読んでいたので、なんだかとても良いものを聴かせていただきました。
同時に、ここ信州で、世界的にみても素晴らしい音楽フェスである「サイトウ・キネン・オーケストラ」が開催され続けていることをなんだか誇らしくおもいました。
斎藤先生、小澤さん、新さん、スタッフの皆様、ありがとうございました。
セイジ・オザワ・松本フェステイバルのページ
同話題のソフィソナント・オーディオさんのブログから
昨年のCD・LPコンサートのブログ記事